本日(1/8)に始まった大河ドラマ『おんな城主 直虎』。
同ドラマといえば、本編よりも楽しみという人もいるというのが番組終了後の紀行である。
第1回の舞台となるのは井伊谷(いいのや)がある遠江(とおとうみ)国。
「江」とは湖のことで、浜名湖を意味する。
浜名湖の北東のすみにあるのが、浜名湖に注ぎ込む川でできた「谷」井伊谷だ。
井伊谷城はこの井伊谷を見下ろす丘に築かれた城。
石垣などはないシンプルな土の城である。
井伊谷には、水田のなかに井伊家の先祖が出生したとされる井戸がある。
「井伊」という名前の由来でもあり、古来、貴人は井戸の横に捨てられているという思想からの創建伝承であろう。
そして、遠江はなぜ遠い湖なのかというと、近い湖があるからだ。遠い近いは古代の日本の都である京都や奈良からみたもので、現在の東京中心とは異なる。
近い湖は京都のとなりの滋賀県の琵琶湖である。いわずとしれた日本最大の湖だ。
「近江」(おうみ)を見下ろす丘に築かれたのが、井伊家がのちに本拠として江戸時代をつうじて繁栄する彦根城だ。天守が国宝であることで知られている。
遠江から近江へ。このダイナミックな物語が井伊家に訪れることは、幼い直虎はもちろん知らない。
第一回の感想レビューは「『おんな城主 直虎』感想レビュー第1回「井伊谷の少女」 何かが珍妙「生ハムメロン」のような味を受け入れられるか」